男性の生殖器とその役割
精子が作られるまで
精子は、視床下部、下垂体、精巣の働きによって作られます。
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視床下部が性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)を分泌し、下垂体を刺激します。
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刺激された下垂体は卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)を分泌し、精巣に働きかけます。
3
LHとFSHが精巣に協力して働くことで精子がつくられます。
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つくられた精子は、精細管から精巣上体に集められ、成熟します。
精子について
精子の長さは、約0.05~0.07mm、遺伝情報のDNAがつまった丸い頭部(核)、中間部、尾部からなっています。
1回に射精される精液の量は2mL以上、精液1mL中に精子は1億個程度存在することが多いのですが、この数値は変動が大きいようです。
精子の移動する速さは、運動速度の速い精子で1秒間に0.1mm程度。射精後、卵管に精子がたどり着くまでに1時間かからないといわれています。ですから、セックスの後にあわてて腟を洗いながしても、避妊効果がないことがわかると思います。