避妊のメカニズム
男性の性器にゴム製などの袋をかぶせて、射精した精液に含まれる精子が、女性の腟内から子宮へと進入するのを防ぐことで避妊します。
コンドームの歴史
コンドームは、初期エジプト王朝時代に動物(ヤギ、ブタ)の盲腸、膀胱が使用されたのが始まりという説もありますが、16世紀頃にイタリアのG.ファロピオが、リネンの布でペニスをおおって、性病の予防用に考案したといわれています。
以降、コンドームの材料には羊の盲腸や魚の浮き袋が用いられていましたが、ラテックスゴムの発明後は、長きに渡ってゴムが使用されています。現在ではポリウレタン製のものあり、材質、薄さ、サイズなどさままな種類があります。
意外と知らない正しい使用方法
コンドームによる避妊は、セックスのたびに男性器に装着するだけ。簡単なようですが、正しく装 着しないと避妊効果が低くなることがあります。
使用方法
使用の際に注意すること
- コンドームの使用は1個につき1回限りです。そのつ ど、新しいコンドームを使用してください。
- 女性の性器に挿入する前に装着してください。射精の 前では避妊効果は低くなります。
- コンドームには使用期限があります。使用期限を過ぎ たものは、破れる危険がありますので使用しないでく ださい。
- 材質の劣化を防ぐために、保管場所に注意しましょ う。高温多湿な場所は避けてください。
※必ず、各製品の取り扱い説明をよく読んでから使用 してください
射精後
- 射精後は、すみやかにコンドームを押さえながら、ゆっくりと腟外へ抜き出してください。
- 使用したコンドームは水洗トイレに流さず、各自 治体の処分方法に従ってください。
メリットとデメリット
コンドームは、射精した精液が腟内に進入するのを防ぐことによって、避妊効果を発揮します。メリットやデメリットなどを含めた特徴をよく理解したうえで、「アナタの避妊法」としてお選びください。
コンドームのメリット
- 正しく使用できれば比較的避妊効果は高い
- 薬局やコンビ二などで購入できる
- 性感染症予防にも役立つ
コンドームのデメリット
- 正しく使用できなかった場合、避妊効果が低 くなる
- 破損や脱落する可能性がある
コンドームが適さない人
コンドームの素材によって、かゆみ、発赤、じんましんなどのアレルギー性症状をまれに起こすことがあります。このような症状を起こした場合には、直ちに使用を中止し、医師に相談してください。
コンドームでの避妊を考えている、みなさんの質問にお答えします。
Q2
コンドームの表と裏を間違えると、なぜダメなんですか?
A2
コンドームの表と裏を間違って装着すると、脱落しやすくなります。また、装着しにくいので破損の原因にもなります。男性の性器の先端に密着させてから、間違いに気づいた場合は、精子が付着している可能性がありますので、新しいコンドームを使用してください。
Q3
どのコンドームもフリーサイズですか?
A3
コンドームには、勃起時のペニスの直径によって異なるサイズがあります。自分にあったものを選びましょう。コンドームの正しい使用方法や保管方法は思いのほか知られていないことから、避妊効果が低くなることがあります。コンドームの破損や脱落を防ぐために、正しい使用方法を学びましょう。
Q4
コンドームで子宮頸がんの予防はできますか?
A4
子宮頸がんの原因である、ヒトパピローマウイルス(HPV) は性行為により感染します。そのため、コンドームを正しく使用することにより、ウイルスの感染リスクを減らします。
Q5
コンドームはいつ着ければいいのですか?
A5
女性の性器に挿入する前に装着してください。微量ですが、射精前にも精子は出ています。また、性器接触前に装着しなければ性感染症の予防にもなりません。
Q7
コンドームは、いつ外せばいいの?
A7
射精後、すみやかにコンドームを押さえながら、ゆっくりと腟外へ抜き出してください。使用したコンドームは水洗トイレに流さず、各自治体の処分方法に従ってください。