避妊のススメ 用語集
おぼえておいて欲しい
避妊のススメ 用語集
避妊のことを知るうえで、おぼえておきたい用語をまとめた「避妊のススメ用語集」です。 わからない言葉を見つけたときは、すぐに調べて正しい知識を身につけてください。 もっと詳しく知りたい!学びたい!と思ったら、恥ずかしがらずに気軽に婦人科の先生に質問しましょう。
IUS(アイユーエス)
子宮内システム(Intrauterine Contraceptive System)のこと。子宮の中に入れる小さな器具で、黄体ホルモンを放出するタイプ。一度の挿入で最長5年間、避妊ができる。
IUD(アイユーディー)
子宮内避妊用具(Intrauterine Contraceptive Devide)のこと。避妊の目的で子宮内に入れる小さな器具で、避妊効果を高めるために銅がついているものもある。一度の挿入で2~5年間、避妊ができる。
陰茎
性交と排泄のための男性の生殖器官。
エストロゲン
卵胞ホルモンのこと→[卵胞ホルモン]の項を参照。
黄体化ホルモン(LH)
脳下垂体から分泌されるホルモン。排卵の前に分泌され、卵巣で成熟した卵胞を刺激して排卵を促す。黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンをあわせて性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)と呼ばれる。
OC(オーシー)
Oral Contraceptiveの略で低用量経口避妊薬のこと。一般にピル(低用量ピル)とも呼ばれる。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を含む薬。さまざまな種類があり、服用には医師の処方せんが必要。
黄体ホルモン
プロゲステロンのこと。卵巣から分泌される女性ホルモン。子宮内膜を受精卵が着床しやすいように整える働きがある。
基礎体温
体の機能が一番静かな状態の体温。通常、舌下タイプでメモリの細かい婦人体温計を使用し、目覚めた直後に起き上がらずに測る。
緊急避妊法
避妊に失敗したあるいは避妊がなされなかった性交やレイプなどによる妊娠を防ぐために、女性が性交後に妊娠を防ぐ方法。
禁欲
セックスしないこと。
月経(生理)
25~38日の周期で、子宮内膜がはがれ落ち血液とともに体外へ排出されること。 期間は約3~7日の日数が正常といわれる。
月経周期
月経(生理)の始まった日から、次の月経(生理)が始まる日までを一つの月経(生理)周期とする。正常な月経(生理)周期の日数は25~38日間が目安。
コンドーム
精子が腟内に侵入するのを防ぐために、男性の性器にかぶせるゴム製などの袋。性感染症予防にも役立つ。
殺精子剤
精子を殺したり、動かないようにする薬品。セックスの前に腟内に挿入する。
視床下部
脳にある、ホルモンを調節する器官。性腺刺激ホルモン放出ホルモンなど数々のホルモンを分泌している。体温調節、本能行動(食べる、飲む、睡眠、性行動など)、情緒行動(怒り、不安など)もコントロールしている。
子宮
女性の生殖器。上部は卵管、下部は腟につながっている。妊娠した時に胎児を約10ヶ月育てる器官。
子宮頸管
子宮下部にある、精子が通りやすいように粘液を分泌する器官。
初経
初めての月経(生理)のこと。日本人の初経の平均年齢は12歳。9歳以下は早発月経、16歳以上は遅発月経と言われる。
初潮
初経のこと。 → [初経]の項を参照。
人工妊娠中絶
人工的に妊娠の過程を中断してしまう手術のこと。
受精卵
受精(精子と卵子が結合)後の卵子。
精管
男性の生殖器官。精巣上体と前立腺内の射精管の間を結ぶ5cmほどの長さの管。
性感染症(STI)
性行為によって皮膚や粘膜を通して感染する病気の総称。
精子
男性の生殖細胞。長さは、約0.05~0.07mmで、丸い頭部(核)、中間部、尾部からなり、運動性を持つ。射精により卵管にたどりつき、卵子と結合して受精卵になる。
精巣(睾丸)
男性の生殖器。左右の陰囊(いんのう)に1個ずつ存在する卵型の器官。精子や主要な男性ホルモンであるテストステロンを作る。
精巣上体(副睾丸)
男性の生殖器官。精巣から送られてきた精子はここで成熟し、運動性を得る。
精嚢
男性の生殖器官。主に精液を分泌する。
生理
月経の日常用語。女性の生理的な現象という意味で「生理」と呼ばれている。→[月経]の項を参照。
前立腺
男性の生殖器官。精子の運動性を高めるための液体を分泌する。
腟
子宮と外陰部をつなぐ約8~9cmの管。
腟外射精
射精の前に男性の性器を腟から抜き、腟の外で射精すること。
脳下垂体
脳の中心部にある内分泌器官。視床下部から分泌されたホルモンの刺激を受けて、多くのホルモンを分泌する。
排卵
成熟した卵胞が刺激され、卵子を排出すること。
排卵日
月経(生理)周期の中で、排卵がおこる日のこと。
避妊
薬、用具、器具、手術などにより、妊娠を防ぐこと。
避妊手術
女性の場合は卵管、男性の場合は精管を糸で結ぶか切断して、卵子や精子の通路を遮断することで妊娠を防ぐ手術。
ピル
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を含んだ薬。排卵を抑制し、おもに避妊の効果をもつ。さまざまな種類があり、服用には医師の処方せんが必要。→[OC]の項を参照。
不正出血
月経(生理)以外に子宮や腟から出血すること。
プロゲステロン
黄体ホルモンのこと。 → [黄体ホルモン]の項を参照。
ペッサリー
精子が腟内に侵入するのを防ぐため に腟に装着するゴム製などのキ ャップ。
卵子
女性の生殖細胞。卵巣でつくられ、排卵の際には卵巣からいったん腹腔内に排卵され、その後卵管に入る。精子と結合すると受精卵となる。
卵巣
親指大の大きさの女性の生殖器。卵子を作り出す機能を持ち、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌する役割もある。
卵管
子宮の左右に伸びる長さ7~15cmの細い管。卵胞から飛び出した卵子が子宮に移動する通路で、この途中で精子と卵子が出会うと受精がおこなわれる。
卵胞ホルモン
エストロゲンのこと。主に卵巣から分泌される女性ホルモン。子宮内膜を増殖させて厚くする働きがある。
卵胞刺激ホルモン(FSH)
性腺刺激ホルモンの一種。卵巣に働きかけ、ホルモンの分泌を促し、卵胞を成熟させる。